[サマリー]
・賞与とは、従業員に対して臨時的に支給される賃金のことである
・賞与には固定支給部分と変動支給部分があり、会社によって重みづけは異なっている

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当ブログでは今まで等級についてなど主に基本給に関する説明をして参りました。(等級についてはこちらの記事を、基本給についてはこちらの記事をご確認ください)

今回は、賞与(ボーナス)について、仕組みを考えたいと思います。



賞与(ボーナス)の仕組み

そもそも賞与(ボーナス)とは?

そもそも賞与とは、従業員に対して臨時的に支給される賃金のことです。「臨時的に」支給されるため、定期的に支給される月例賃金とは全く違う体系となっています。図で確認してみましょう。

賃金の体系

図より、賞与の位置付けがわかるかと思います。定期的に支給されるのが月例賃金なのに対し、賞与や退職金は臨時的に支給されるという点で異なっています。
また、賞与とボーナスは全く同じ意味だと思っていただいて問題ありません。我々コンサルタントの実務ではボーナスよりも賞与と呼ぶ方が多いため、今回の記事では賞与と書くことにします。


では、賞与の仕組みについて説明していきます。


賞与の仕組みとは

2階建ての賞与設計

戦後の日本は高度経済成長など右肩上がりの成長を続けていたため、賞与は基本的に会社業績に関わらず固定額を支給するというのが一般的でした。しかしバブル崩壊後、業績不振に対する固定人件費の負担を抑えるため、賞与は一部業績に反映した形をとる傾向が強くなっています。

このように、「固定支給部分」と「変動支給部分」を持つ賞与の設計は、2階建ての賞与設計と呼ばれています。


図で考えるとこのような形です。

2階建ての賞与設計

固定支給部分とは、安定的に従業員に対して賞与を支給する部分のことです。例えば、「基本給の〇カ月分」のような賞与設計の部分が、この固定支給部分に当たります。もちろん、従業員の基本給の大きさや、長い目で見た支給額は固定されているわけではないので、あくまで短期的見て固定支給という意味でとらえて頂ければと思います。


次に変動支給部分とは、会社業績や個人の業績評価を反映した支給部分のことです。どのようにして決まるかを大雑把に言えば、


・まず、会社全体の業績によって従業員全員に対してどれだけ賞与を支給するかを決める(賞与原資総額の決定)
・次に、賞与の総額からそれぞれの従業員に対して配分する額を決める



という2段階の流れにより、個人個人の賞与額が決定します。つまり、会社業績と個人業績という2つの業績指標によって賞与が決定するということです。
もちろん、変動支給部分がない会社や、固定支給部分がないという会社もあります。例えば公務員の賞与設計は、100%固定支給部分で決まっていますね(例えば東京都の教員の場合、期末・勤勉手当という賞与は基本給の4.2か月分程度と固定支給部分だけで設計されています)。


さらに、2段階の賞与設計の2階部分(変動支給部分)をチーム業績と会社業績の2つに細分化し、3階建ての賞与設計にしている会社もあります。会社の実態に合わせて、適切な賞与設計をすることが重要といえます。



以上、賞与(ボーナス)の仕組みについて、設計という面から説明しました。賃金制度については従業員の方も非常に重要視する部分なので、会社設立や人事制度再構築にあたってはしっかりと設計していくことが重要です。



[まとめ]
・賞与とは、従業員に対して臨時的に支給される賃金のことである
・賞与には固定支給部分と変動支給部分があり、会社によって重みづけは異なっている


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