この記事を読まれていらっしゃる方は、

・ホストクラブやキャバクラを経営したい
・経営しているものの、思うような利益が出ていない


といった方が多いのではないかと思います。実際に、ホストクラブやキャバクラは一般的なお店(飲食店や小売店など)と比べて収益構造や形態が特殊であり、思うように経営が進まないケースも多いです。

そこで当記事では、ホストクラブやキャバクラ経営で儲けるには?をテーマとして、この業界の利益率などの指標の目安、利益率のポイント、収益に関するシミュレーションなどについて解説していきたいと思います。

なお、ホストクラブやキャバクラの営業許可手続については以下の記事で解説しておりますので、参考にして下さい。

https://kyoiku-consul.com/archives/3424


ホストクラブ経営で儲けるには

ホストクラブ経営の特徴

ホストクラブやキャバクラは、他のお店(飲食店や小売店)と比較すると、財務面において以下のような特徴があります。クラブを経営していく上では、このようなポイントを抑えておくことが重要となります。

特徴①:競合の存在が大きい

ホストクラブやキャバクラ経営が他のお店の経営と大きく違うところに、「競合の存在」が挙げられます。

競合とは、一言で言うとライバル店のことです。一般的なお店では、競合となり得る相手が非常に多いというケースがほとんどです。
例えば、ある繁華街で「髪が切りたい」と思った場合には、その地域にある全ての美容院や床屋が競合となります。これだけでもかなりの数になることが想像できますよね。
またもっと言うと、「晩飯が食べたい」と思った場合における競合は、飲食店すべてとなります。このように、一般的な店舗は、競合となりえる他の店舗が非常に多いことが特徴なのです。

逆に言えば、ホストクラブやキャバクラはこのようなお店と違い非常に個性が強いため、来店する方の多くは「今日はクラブへ行こう」という明確な意思を持っています。このような方が他のクラブ以外の施設に流れる可能性はかなり低いといえるでしょう。
したがって、競合となり得るのは基本的に近隣の他のホストクラブキャバクラとなります。

ここで重要となるのが、競合ホストクラブ・キャバクラとの差別化です。
差別化(他との違いを作ること)によって、顧客を自店舗の引き込むことができます。

特徴②:固定費支出が大きい

ホストクラブやキャバクラの特徴の二つ目は、固定費の支出が大きいという点です。

そもそも固定費とは、売上高がある程度変化しても、基本的には変化しない費用のことをいいます。その中でも代表的なものが、「家賃」と「人件費」です。家賃はクラブにどれだけお客さんが入っても変わりません。人件費についてはよほど売上が大きくなれば新しく人を雇うため変化しますが、基本的には変化しない費用です。例えば、来店客数が1.2倍になったからといって、人件費や家賃が1.2倍になる、というわけではないですよね。

ちなみに、固定費と反対に、売上の変化により変化する費用を変動費と言います。変動費の代表例は原材料費などです。例えばラーメン屋の場合、ラーメンを売るには(売上を増やすには)ラーメンを売る必要があるため、原材料である小麦粉やメンマを仕入れる必要があります。もし売上が1.2倍になったならば、原材料費もほぼ1.2倍になっているはずです。

このように、ホストクラブやキャバクラ経営に限らず、店舗経営においては固定費と変動費という考え方が非常に重要となります。

さて、これで何が言いたいのかというと、固定費が大きいホストクラブ経営はハイリスクハイリターンの経営であるという事です。

少し専門的となるので解説はここでは控えますが、固定費が大きいということは、売上が増加した場合の利益の増加幅が非常に大きいということなのです。つまり、「繁盛すれば、大きな利益が見込める」ということです。逆に、売上が減少した場合の赤字幅も非常に大きくなります。つまり、「繁盛しなかった場合、大きな赤字となる」ということです。

そして、固定費は簡単に削ることができません。家賃を下げるというのは実質不可能ですし、人件費削減は従業員をクビにするしかなく、実際問題難しく、また正社員の解雇であれば法的紛争に生じる恐れもあります。つまり、これらの固定費や変動費を踏まえた上で、開業段階から緻密な収益計算をしておく必要があるのです。

特徴③:人員の確保が困難

ホストクラブ・キャバクラ経営など深夜営業のお店の経営において重要な三点目が、この人員の確保です。

現在日本は深刻な人手不足であり、小規模事業者や中小企業が最も苦戦しているのが「採用」だといえます。小売店や飲食店も例外ではなく、多くのお店が人材問題を抱えています。

ホストクラブやキャバクラについては、この傾向が更に顕著です。一部の人気店には人が集まりますが、これから開業するお店などは人材の確保が難しいと言えます。お店の性質上、深夜営業であるため、働きたいと思う方が最初から限られていることが要因と言えます。
また、特にホストクラブやキャバクラは、メンバーのレベルは店の業績に直結すると言っていいでしょう。また、メンバーだけでなく、スタッフの採用も重要となると言えます。

ホストクラブやキャバクラを経営していく上では、ここまで開設したような3つの財務の視点を考える必要があります。

業界指標の平均値

キャバクラやホストクラブ経営をされる方であれば、財務・数字のことはある程度知っておく必要があります。もし知らないという方は、他に財務に詳しい専門家を顧問に付けるなど、情報を得られる環境を作る必要があります。

もしご自分で財務分析ができるという方でしたら、以下に業界の平均指標を掲載しますので、ご参考になさってください。(なお、数値は「日本政策公庫 小企業の経営指標調査(興行業)」を参考としております。)

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全体としては、ざっとこのような形になっております。数が多く分かりにくいかと思いますので、重要な指標を色付けしました。

・黄色→収益性に関する指標
・水色→効率性に関する指標
・緑色→安全性に関する指標


となっております。これらの指標のみ抜粋したのが、以下の表です。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-1.png

総資本経常利益率 :-0.8
売上高総利益率:66.4
売上高営業利益率:-1.1
売上高経常利益率:-0.6
従業者1人当たり売上高: 17,624千円
従業者1人当たり人件費:3,949千円
流動比率:169.1
自己資本比率: -81.8
損益分岐点比率: 104.8

最低限、この数値を抑えておけば大丈夫です。クラブ経営をされており、ご自分で財務分析が出来るという方は、ご自分のホストクラブなどのこれら指標の数値がどのような値なのか、上記の業界平均と比べて高いのか低いのかを確認してみて下さい。

もしご自分のホストクラブやキャバクラの経営状態(財務状態)が気になる、という方がいらっしゃいましたら、本記事の下部のお問い合わせフォームから御連絡いただけばと思います。

収益シミュレーション

ここまで開設したように、ホストクラブやキャバクラの経営は財務上ハイリスクハイリターンの構造となっており、開業するに当たっては周到な準備と戦略が必要となります。そこで重要となるのが、「収益シミュレーション」です。

収益シミュレーションとは、競合の存在や固定費・変動費などの財務構造を分析予測し、開業した場合における月間・年間の利益を算出することをいいます。

このシミュレーションをすることにより、赤字となるリスクを抑え、順調な開業の滑り出しを見込むことができるのです。よく、商店街にある小規模カフェなどで、お客さんが満員になったとしても黒字にならない構造となっているようなお店を見かけます。そうならないためにも、収益シミュレーションは非常に重要なのです。

今回は、収益シミュレーションの例として、とあるテレビ番組で紹介されたこれから開業するケーキ屋を題材に、シミュレーションの方法などを簡単に紹介します。詳しくは、以下の記事もご覧ください。

開業・起業にはいくらかかる?失敗しないためには


シミュレーション店舗の概要

シミュレーション店舗の概要は以下の通りです。

・ケーキ店を個人で開業する
・開業する町の人口はおよそ500人
・観光名所が近く、外国人観光客が一定数訪れる
・開業資金は650万円


この情報を基に経営分析・見込み財務分析を行うと、以下のようになります。
※実際に御依頼を頂いた場合は、依頼者の方が開業する・開業されているホストクラブ等に合わせ、ここで紹介するより詳細な分析を行いますので、ご安心頂ければと思います。

収益の分析

総務省「家計消費状況調査」調査データより、1年間あたりの洋菓子への支出金額(日本国民が洋菓子を食べる金額)は、1人当たりおよそ6,558円であることが示唆されます。

そしてこの町の人口はおよそ500人ですので、この店舗の年間売上はおよそ328万円であると算出されます。


繁華街などでしたら商圏分析という顧客数調査を行うのですが、この事例の場合は山奥の小さな町ですので、簡略化しております。

費用の分析

費用の分析は、特に重要な費用である「人件費」「家賃」「原材料費」「支払利息」「水道光熱費・修繕費・広告宣伝費」の5つに絞り試算してみます。

①人件費

個人での開業であり、従業員も雇わない模様であるため、人件費負担はありません。

②家賃

店舗は賃貸物件であり、本事例の場合、月当たりの賃借料は22,000円程度でした。したがって、1年あたりの家賃は264,000円となります。

③原材料費

一般的な飲食店の原価率(原価額÷売価)は30%程度です。したがって、このお店の原材料費は、売上×30% という計算で算出することができます。

④支払利息

この事例の場合、融資を日本政策金融公庫から受けているとのことでしたので、日本政策金融公庫の担保不要融資基準金利である2.16%(記事作成当時のもの)を採用することとします。(詳細はこちら

650万円の借入額を10年で返済する場合の支払利息を概算すると、1年あたりの支払利息はおよそ77,000円となります。

⑤水道光熱費・修繕費・広告宣伝費

ケーキ屋、山奥に立地という2点を踏まえ、月当たり合計で3万円程度発生するものと想定します。

シミュレーション結果

ここまでの試算を基にしたシミュレーション結果は、以下のようになります。なお、「損益計算書」とは、1年間の売上と費用をまとめ、利益を表示した計算書のことをいいます。

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この表から分かる通り、借入金返済後の利益はおよそ1年間で94万円であると試算されたことになります。

では、この94万円というのは開業としてせいこうなのでしょうか。

結論から述べると、厳しい開業であると言わざるを得ません。

借入金返済後の利益額はおよそ94万円であり、1か月あたりの処分可能利益は7.8万円ということになります。このシミュレーションは税金を省いて計算しているため、実際はさらに低い額になることが想定されます。これだけの利益しか捻出できないのであれば、ケーキの製造に使っている機械が1つ壊れればアウト、というような状況にもなりかねません。


このように、開業前に収益・費用・利益をシミュレーションすることによって、

・他の立地に店を構えた方がよいのではないか
・他店と差別化するために、宣伝や内装を考えた方が良いのではないか
・このまま開業しても大きな利益が見込めるので、安心である


など、様々な対策を立案したり、満を持して開業に臨んだりすることができるのです。繰り返しになりますが、ホストクラブやキャバクラの経営やハイリスクハイリターンとなりがちです。そのリスクを少しでも軽減するためには、開業前の段階から収益シミュレーションをするべきだといえます。
(開業後でも、収益シミュレーションを応用した商圏分析・顧客分析を行うことで、利益向上を見込むことができます)

ホストクラブなどの経営相談は経営コンサルタントにお任せ下さい

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ここまで、ホストクラブやキャバクラの経営について重要なポイントを解説しました。
・ホストクラブなどを開業したいが、不安が大きい
・開業したが、思うように利益が上がらない
・お店の備品購入や宣伝について補助金をもらいたい


このようなお悩みやご要望がある方は、ぜひ我々専門家に御相談ください。当事務所は、以下のような業務を行っております。

支援業務①:収益シミュレーション

開業前の段階で、依頼者の方の事業の採算がとれるのか(成功可能性がどの程度あるのか)についてシミュレーションを行います。先ほど説明した実例でのシミュレーションは簡略化したもので、実際は以下のような分析を行います。

・外部環境分析:対象となる事業の国内全体の動向、競合店舗の実態など、お店を取り巻く外部環境を分析します
・商圏分析:見込み顧客の人数や年齢層ごとの分布、獲得シェア見込みを分析します
・顧客購買量分析:顧客がどれだけ自店舗の商品を買い、どれだけの売上が見込まれるか分析します
・損益分岐点販売数分析:何人顧客が来店すれば、商品を何個売れば黒字になるのか、具体的に分析します
・長期業績分析:3年後、5年後に売上、費用、利益がどのような推移をたどるのか、シミュレー
ションを行います

このような分析によって、依頼者の方の事業の成功可能性の判断を行います。具体的なアウトプット(依頼者の方に提供するもの)は、上記分析の結果をまとめた紙媒体の資料となります。スライドとしてまとめているため、結果は1時間程度の報告会という形で依頼者の方にご報告いたします。スライドは全体で20枚程度となります。分析のみでなく、取るべき対策や方向性についても1枚程度で簡単にまとめた内容となっておりますので、開業・起業に大いに役立つとのお声を頂いております。

当業務についての料金は、1つの事業につき15万円(税抜)となっております。(詳細はこちら)

開業・起業前の15万円は大きな出費であり、もったいないと思われる方もいらっしゃるかもしれません。実際に、ホストクラブやキャバクラをこれから開業するという方にとっての15万円は、ほかの備品購入や宣伝費に回したいと思われる方もいらっしゃると思います。
しかし、このような分析を専門家へ依頼することで、事業の経営上のポイントを知ることができ、なにより黒字化が見込めない事業を踏みとどまることができます。
絶対に失敗できない開業・起業であるからこそ、専門的知見からの分析・シミュレーション結果を参考にすることにより失敗リスクを低減すべきであると考えております。

また、既にホストクラブやキャバクラを開業している場合にも、上記の収益シミュレーションを応用することができますので、お気軽にご相談ください。

支援業務②:補助金申請の代行

現在、国や自治体をはじめとしてたくさんの補助金や助成金が制度化されています。受け取れる金額は、50万円~500万円ほどのものまでさまざまです。そして、補助金の対象となる経費は非常に幅広いため、「知らない人が損をする」ような制度となっているといえるでしょう。

例えば、補助金の対象となる経費は以下の通りです。

・チラシや看板作成などの広告宣伝費
・ホームページ作成費
・機械、備品購入
・店舗の改装工事費
・コンサルティング費用


などです。補助金は返済不要の資金であるため、銀行融資と違って「借りる」のではなく「もらえる」お金なのです。そのため、新しく事業を始める方にとって非常に強力な制度であることが知られています。
一方で、補助金申請には事業計画書の作成が必須であり、さらに採択率(補助金が実際にもらえる確率)も20~70%程度であるため、質の高い事業計画書を作成しなければ補助金をもらうことはできません。

当事務所は、依頼者の方に代わって、補助金申請に関する書類の作成・申請の代理業務を行っております。料金は、完全成功報酬制で20%を頂いております。
完全成功報酬なので、着手金などはございません。補助金が採択されなかった場合(つまり、依頼者の方が補助金を貰えなかった場合)は、一切の料金を頂きません。安心してご依頼いただけるかと存じます。
詳しくは、以下のページもご確認頂けると幸いです。

小規模事業者持続化補助金(コロナ特別対応型)の書き方と記入例

補助金申請代行を依頼するメリット


以上、ホストクラブやキャバクラ経営に必要となるポイント、収益シミュレーションや補助金申請について簡単に説明しました。皆様の事業の成功を心より願っております。

業務に関するご質問、ご相談やご依頼は、以下のお問い合わせフォームからお待ちしております。

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当事務所について

代表氏名:木村 成(きむら じょう)

保有資格:
・中小企業診断士(経営コンサルタントの国家資格者)
・行政書士(行政手続、法律書類作成の国家資格者)
・日商簿記1級
・認定経営コンサルタント
・ファイナンシャルプランニング技能士2級

業務内容:
首都圏を中心に、中小企業・小規模事業者の方の支援を業務として行っております。経営コンサルタントとしては、販路開拓や補助金申請、創業融資支援などを中心に活動。行政書士としては、会社設立の代理や営業許認可取得の代理を中心に活動しております。中小企業診断士・行政書士の2つの資格を活用して、経営面と法務面の2つの視点から、依頼者の方の事業拡大を業務として行っております。

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