[サマリー]
・ガントチャートとは、工程管理や生産管理において、進捗状況を可視化することができるツールのことである
・共有のしやすさや分かりやすさという点が非常に大きな特徴である
スケジュール管理のツールの1つに、ガントチャートというものがあります。今回はこのガントチャートについて、どのようなものなのか、作り方や使い方について説明していきたいと思います。
ガントチャートの作り方・使い方
ガントチャートとは?
ガントチャートとは、工程管理や生産管理において、進捗状況を可視化することができるツールのことです。
この「進捗状況を可視化」という部分が、ガントチャート最大の特徴です。個人的な感想としては、ガントチャート以上に進捗状況を分かりやすく判断することができるツールは他にないと思っているほどです。
実際のガントチャートは以下のような表形式になっています。
上の行の数字は日にちだと思って下さい。左の列にはプロジェクト名や工程名が並んでいます。ガントチャートには様々な派生形がありますが、これが最もシンプルな、いわばガントチャートの原型です。
では、作業の進捗状況(実績)について、実際にガントチャートで管理してみましょう。
ガントチャートの使い方
では、プロジェクトごとの進捗状況というお題で、ガントチャートの使い方を説明したいと思います。
まず、先ほどのガントチャートを用意します。もちろん、エクセルで一瞬で作れますのでお試しください。プロジェクトは区別しにくいので色分けしてあります。
ではまず、プロジェクトAが1日に作業を初めて、6日に作業が終わったとします。この場合、ガントチャートを以下のように色付けします。
できました。プロジェクトAの横の該当するマスを塗りつぶすだけです。これで、誰が見ても簡単に「プロジェクトAは1日~6日までかかったんだな」というのが分かりますね。
では、プロジェクトAが終わる前にプロジェクトBも別のメンバーが取り掛かっていたとしましょう。プロジェクトBは4日~11日までかかったとします。
この場合、以下のように色づければいいということになります。
できました。本当に簡単ですね。あとは、同じように作業開始日と終了日を意識して塗りつぶしていくと、A~Fまでのプロジェクトの進捗は例えば以下のようになります。
できました。このように、ガントチャートを使うとプロジェクト毎の進捗状況を簡単に把握することができます。また、ガントチャートの利点はグループや部署全員で書き込んでいける点にあります。必ずしもネット上の共有フォルダなどを使う必要もなく、ホワイトボードなどに書き込んでいるという企業もあります。
このように、ガントチャートは
・汎用性が高い
・構造がシンプル
・視認性が高い
・共有しやすい
などたくさんのメリットがあるといえます。
以上、ガントチャートについて、使い方や表の作り方をメリットと共に紹介しました。ガントチャートは生産計画のために使うものというような説明を耳にすることもありますが、決してそのようなことはありません。事務作業にも十分活用することができます。ぜひ、自社の進捗管理などに役立てて頂ければと思います。
[まとめ]
・ガントチャートとは、工程管理や生産管理において、進捗状況を可視化することができるツールのことである
・共有のしやすさや分かりやすさという点が非常に大きな特徴である
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