[サマリー]
・経営理念は企業活動の最上流に位置するものである
・経営理念が全社員に明示,浸透されて初めて、正しい企業行動が可能となる



経営理念は、企業経営において非常に重要なものです。これはイメージしやすいと思うのですが、実際に経営理念が企業の経営活動上どのような位置づけなのかは意外と知られていません。

今回は、経営理念の位置付けについて説明したいと思います。

経営理念の位置付けとは

経営活動における経営理念

「経営理念」とはご存じの通り、会社の意義や持つべき使命などを示したものです。この経営理念の組織上の位置付けを示すと、このようになっています。

経営活動の流れ


これはあくまで概念図ではありますが、組織活動の頂点に経営理念が存在していることが分かります。つまり、経営理念が正しく設定され、それが全社員に浸透することによって初めて正しい組織活動が行われるということです。


経営理念の例として、私が今までコンサルティングでお付き合いした会社では、「社員にとってかけがえのない存在であると思ってもらえるような会社を目指します」というニュアンスのものがありました(大部分を変更しております)。これは社員の満足に向けた経営理念です。このように経営理念は会社の金銭的利益に関するものだけではなく、社員の満足や社会貢献など、様々なものが挙げられます。また、複数の経営理念を掲げる会社も多いです。


学校における経営理念とは

では、学校における経営理念とはなんでしょうか。私が以前勤めていた学校の経営理念は、「努力」「忍耐」など単語ベースのものでした(こちらも表現を変更しております)。そしてこの理念は言葉からわかるように、生徒に対するものです。教員や地域に向けたものは、「経営理念」としては見受けられませんでした。


このように、不明確な経営理念や一面的な経営理念を掲げることによって、経営理念の下に繋がっていく全企業活動が正しく回らなくなる可能性があります。教育機関もしっかりとした経営理念を掲げ、それを教員・社員に明示浸透することにより、正しい企業活動が回っていきます。


以上、経営理念の位置付けについてでした。
最後に述べた経営理念の浸透の重要性については、次の記事で説明します。



[まとめ]
・経営理念は企業活動の最上流に位置するものである
・経営理念が全社員に明示,浸透されて初めて、正しい企業行動が可能となる