[まとめ]
・SWOT分析は、その他のフレームワークによる分析を整理するフレームワークと考えるとよい
・発散的に書き込むのも重要だが、最後はしっかりと重点項目を決定するべき。色付けがシンプルで分かりやすい。



以前当ブログでは、SWOT分析の基礎について説明しました。
おさらいすると、SWOT分析とは、「Strengths:強み」「Weaknesses:弱み」「Opportunities:機会」「Threats:脅威」に分け、企業の内部環境と外部環境を分析・整理するフレームワークでした。

ここで、「強み」「弱み」は内部環境、「機会」「脅威」は外部環境の要因を表しています。

今回の記事では、実際にSWOT分析を行った例を考えてみます。
(「フレームワーク」についての説明はこちらをご覧ください)


経営分析のフレームワーク:SWOT分析の活用

SWOT分析の活用例

ここでは、とある美容院を仮定してSWOT分析を行ってみたいと思います。
学校法人を例に取らないのは、強みは弱みに先入観を持ってもらいたくないからです。例えば交通アクセスが悪い学校があるとして、ある学校にとっては「弱み」であっても、ある学校にとっては「強み」になりうるのです。
そういった先入観を生じさせないよう、ここではあえて美容院を例に取って説明します。

SWOT分析


率直な感想として、見づらいですよね笑
この見づらさには、2つの理由があります。

1つ目の理由は、フレームワークをまとめるフレームワークというSWOT分析の良さを活かせていない点です。前回の記事で最後に書いたように、SWOT分析はほかのフレームワークをまとめるツールとしての効果を持ちます。

つまり、以前説明したような「3C分析」「5フォース分析」などを行ったまとめを、SWOT分析に落とし込むことが有効なのです。


では、フレームワークに沿ってSWOT分析を項目分けしてみます(本来は、フレームワークで整理した結果をSWOT分析でまとめる流れです。今回は説明上、先ほどの画像の項目を分類する形になりまっています)。

SWOT分析


このような形になります。ここでは、「事業」「組織」「財務」というフレームワークで切り分けてみました。もちろん、「3C分析」で切り分けたものをまとめても、「5フォース分析」で切り分けたものをまとめても良いです(3CならS,W,O,Tすべてにかかりますが、5フォースの場合外部環境分析ですので、O,Tにかかることになります)。


率直に、まだ分かりづらいですね笑
では、先ほど説明した見づらい理由の2つめです。それは、「重点問題抽出ができていない」という点です。

SWOT分析は分析整理のツールであり、発散的に問題を抽出するものです。
しかし、それをもとに次の対策・戦略を打っていくとなると、改善すべき問題の優先順位が重要となります。

上の画像のSWOT分析で挙がった弱みと脅威すべてに対策を打つ、というのは現実的ではありません。

したがって、ここはシンプルに重点項目を色付けしたいと思います。

SWOT分析



できました。最初の状態よりだいぶ見やすくなりましたね。
このように重要だと思われる項目を色付けし、その部分について重点的に改善していく(戦略・対策立案)ことになります。コンサルタントがいなければ、経営者の方や管理職の方の主観で色付けを行いましょう。

例えば上のような色付けでいきますと、課題としては「レイアウト変更による客席回転率向上」「顧客カルテ活用によるリピート率向上」などが挙げられることになります。



このSWOT分析を、ぜひ学校・塾や教育業界企業においても活用して頂ければと思います。公立学校であれば、単年度経営計画を立案する前に、まずこのようなフレームワークにより問題を抽出整理して、その上で戦略立案、計画策定に移っていくべきです(というより、この手順を踏まなければ計画の方向性が歪んでしまいます)。

大変お忙しいところとは思いますが、企画調整会議等の時間を一部使っていただいて、主幹教諭以上全員で一度考えていただくというのも有意義なのではないかと思います。



以上、SWOT分析について説明しました。
次回からは、経営戦略について考えていきたいと思います。


[まとめ]
・SWOT分析は、その他のフレームワークによる分析を整理するフレームワークと考えるとよい
・発散的に書き込むのも重要だが、最後はしっかりと重点項目を決定するべき。色付けがシンプルで分かりやすい。



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