[サマリー]
・マーケティング・ミックスとは、顧客の欲求や満足を満たすためのマーケティング手段の組み合わせのことを指す
・マーケティング・ミックスについて重要なのが「4P」であり、「Product:製品戦略」「Price:価格戦略」「Promotion:販促戦略」「Place:流通戦略」に分けてマーケティング・ミックスを考えていくという考え方である
以前当ブログでは、学校や塾、教育業界企業における経営戦略策定ということで、セグメンテーション・ターゲティング・ポジショニングや競争地位別戦略など、マーケティングの戦略について説明してきました。
今回から、学校や塾におけるマーケティング・ミックスという内容を説明していきます。
学校や塾におけるマーケティング・ミックスを考えるポイント
そもそもマーケティング・ミックスとは
マーケティング・ミックスとは、顧客の欲求や満足を満たすためのマーケティング手段の組み合わせのことをいいます。割と、文字通りの意味でとらえてしまって問題ありません。
今回はこのマーケティング・ミックスの意味や基本理論を説明します。
そしてこのマーケティング・ミックスの基本理論を説明する上でかかせないのが、「4P」という考え方です。
マーケティング・ミックスの「4P」とは
マーケティング・ミックスの4Pとは、マーケティング・ミックスを考える上で重要な4つの視点のことをいいます。
具体的には、
①Product:製品戦略
②Price:価格戦略
③Promotion:販促戦略
④Place:流通戦略
のことです。これらの頭文字をとって、「4P」と呼びます。
ちなみに、経営学やマーケティング理論では頭文字をとった理論が山ほどでてきます。以前ブログで紹介したものでいうと、「3C分析」「SWOT分析」「VRIO分析」「PEST分析」などです。というわけで、例えば「5S」という言葉が出てきて意味を知らない時でも、「5つのSから始まる言葉をまとめた考え方だな」と想像できてしまうのです笑 「5S」についても追ってこのブログで紹介していきたいと思います。
この4P分析は、具体的な経営戦略策定に向けた分析であり、使いやすいです。
どういうことか説明します。
まず、ある小売店の店長が「商品をもっと売ろう!」と思ったとします。そして店長は、商品をもっと売るために値段を下げました。
しかし、思ったほど売り上げが伸びず、店長は困ってしまいました。
…というような店長は少ないかと思いますが、どこがダメだったかお分かりでしょうか。ここまでブログを読んでくださっている方は「ポジショングマップを価格軸を含めて作成し検討すべきだった」「自社の競争地位を確認するべきだった」と考えるかもしれません。大正解ですが、ここではもっとシンプルに考えます。
この店長とっては、経営戦略=価格戦略 だったのです。
つまり、「製品戦略」「販促戦略」「流通戦略」を全く考えていないのです。
4Pの視点に沿ってこれらの立場から考えることができれば、「流行商品の発売」や「ネット広告による販促活動」、「高級スーパーへの販売チャネル構築」など、価格戦略以外の戦略も並行して立てることができたはずです。
学校においても全く同じことがいえますね。
学生募集対策として授業の質を高めよう、部活動でもっと結果を出そうと努力していても、「製品戦略」を取るばかりで「販促戦略」を怠っては意味がありません。特に学校の場合は販促戦略の意識が薄かったり、意識はあっても有効でなかったりということが多く見られます。
以上が、4P戦略の基本的な考え方でした。
次回からこの4P戦略について、1つ1つの要素ごとに説明していきたいと思います。
[まとめ]
・マーケティング・ミックスとは、顧客の欲求や満足を満たすためのマーケティング手段の組み合わせのことを指す
・マーケティング・ミックスについて重要なのが「4P」であり、「Product:製品戦略」「Price:価格戦略」「Promotion:販促戦略」「Place:流通戦略」に分けてマーケティング・ミックスを考えていくという考え方である
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