[サマリー]
・売上総利益率とは、売上高に対する売上総利益の割合のことである
・売上総利益率の目安は、業界別に10%から50%台まで大きく異なるといえる




会社や事業の収益性を測る経営指標の1つに、「売上総利益率」というものがあります。これは、売上高営業利益率や売上高経常利益率と並び収益性指標の中でも代表とされているものです。

今回は、売上総利益率について意味や計算式、業界別の目安を解説したいと思います。

売上総利益率の解説

売上総利益率とは?

売上総利益率とは、売上高に対する売上総利益の割合のことを指します。

ここで、「売上総利益ってなんだっけ?」と思った方、こちらをご覧ください。

損益計算書の見方


これは企業会計における計算書類の1つである「損益計算書(PL)」です。損益計算書は、一会計期間における収益と費用、利益を表示したものです。

このPLの上から3番目に売上総利益があるのが分かるかと思います。この売上総利益を1番上の売上高で割った値が、売上総利益率なのです。
では、念のため計算式を確認しましょう。

(損益計算書について詳しく知りたいという方は、この記事をご確認ください→損益計算書の読み方:項目の見方を簡単に紹介


売上総利益率の計算式

売上高総利益率は、以下の計算式で求めることができます。

売上総利益率の計算式


売上総利益率=売上総利益÷売上高


このような計算式で求めることができます。ここで、先ほどのPLをもう一度確認してみましょう。すると、売上総利益は売上高から売上原価を差し引いたものであることが分かるかと思います。

したがって、上記の計算式はこのような形で書き換えることもできます。

売上総利益率の計算式


売上総利益率=(売上高-売上原価)÷売上高


このような式でも求めることができます。この式を見て分かる通り、売上総利益率はモノやサービスの販売にかかった費用(=売上原価)の適正さを表しているのです。売上高に対して売上原価が大きければ、売上総利益率は小さな値となります。その値を計算することで、収益性が低いという事を判断することができるのです。


では、売上総利益率の業界別目安について説明します。

売上総利益率の業界別目安

では、売上総利益率の業界別目安について説明します。目安というと何を基準にするかが重要となりますが、今回は経済産業省が行った「商工業実態基本調査」というデータから、業界平均値を説明します。

・製造業:中小企業24.9%、大企業21.0%
・卸売業:中小企業15.8%、大企業9.5%
・小売業:中小企業29.1%、大企業26.4%
・飲食業:中小企業56.8%、大企業54.5%



これが目安となります。あくまでも、赤字企業もあれば黒字企業も含まれているという事にご留意ください。
このように平均値を比べてみると、モノを仕入れて売るという卸売業は利幅が少ないため、4つの業種の中で最も売上総利益率が低いことが分かりますね。業種によって違いが出てくるのも、このような経営指標分析の醍醐味ともいえます。


以上、売上総利益率について意味や計算式、業界別の目安について説明しました。財務分析や業績予測など、お困りの点がございましたら我々専門家にご相談頂ければと思います。

[まとめ]
・売上総利益率とは、売上高に対する売上総利益の割合のことである
・売上総利益率の目安は、業界別に10%から50%台まで大きく異なるといえる


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