[サマリー]
・経営資源分析とは、企業・組織の内部資源に絞って分析を行うフレームワークである
・分析項目は「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」の4つである




以前当ブログでは、学校分析のフレームワークということで3C分析について説明しました。
今回は2つ目のフレームワークとして、「経営資源分析」について考えたいと思います。(「フレームワーク」についての説明はこちらをご覧ください)

学校における経営資源分析の活用

経営資源分析とは

経営資源分析とは、企業・組織が持っている経営資源の強みや弱みを分析する手法です。ここで前回の3C分析と比べてみましょう。

3C分析は「自社」「顧客」「競合」に分けて分析するフレームワークでした。そしてこのうちの「顧客」「競合」は主に、企業・組織の外部の要因となっています。

それと比べると経営資源分析は名前の通り、企業や組織の内部の要因のみを分析する手法となります(「資源」なので!)。

具体的には、保有する経営資源を「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」の4つに区分するやり方が一般的です。業界特性などによって分け方は変えることも可能ですが、この4つの分類が最もわかりやすく、効果的だと思います。


まとめると、企業・組織が保有する「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」資源について、「強み」「弱み」に分けて分析するということです。
したがって、例えば以下のようなシートを使って整理するとわかりやすいです。

経営資源分析

経営資源分析の活用例:学校・塾

では学校法人や塾を例に考えてみます。

・「ヒト」については校長や塾長、管理職、教員や職員についての項目を書きます

・「モノ」については校舎や設備、また生徒や地域に提供できる(している)サービスについて書きます

・「カネ」については塾においては一般的な収益性や安全性指標など(売上高経常利益率や自己資本比率等)を書きます。学校法人については行政コスト比率や人件費コスト比率などを書きます。

・「情報」については保有しているノウハウや潜在的な生徒の情報の質などを書きます。



このように、経営資源分析は企業・組織の内部に絞って分析を行うフレームワークです。前回の3C分析に比べ範囲が絞られる反面、内部に対してはより深く分析することができます。



以上、「経営資源分析」について説明しました。次回は、フレームワーク「5フォース分析」について説明します。


[まとめ]
・経営資源分析とは、企業・組織の内部資源に絞って分析を行うフレームワークである
・分析項目は「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」の4つである



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